昇降機の電磁ブレーキは、停電その他により動力がしゃ断されたとき、運転を確実に停止させる制動力が必要であると共に、停止後もその状態を保持する能力が必要である。
エレベーターのブレーキは、一般に乗用エレベーターでは積載荷重の125%の荷重、荷物用エレベーター等では120%の荷重をのせて全速下降中のかごを、減速し停止する制動力が必要であるとされている。
なお、減速度は平均0.1g程度としている。
エスカレーターのブレーキの制動力については、JIA A 4302(昇降機の検査標準)により、積載荷重を作用させないで上昇運転中、動力を切ったときの踏段の停止距離が0.1m以上0.6m以下であることと定められている。
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